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部品供給の現場を標準化するMMOG/LE (第1回) 大手メーカーが採用する理由

大手メーカーが採用する理由

  • Terry Onica=米QAD社,Automotive Marketing,Director
  • 2008/09/22 09:00
  • 1/3ページ

従来,自動車業界のOEMメーカーは長年にわたり,自社およびサプライヤーの資材の管理方法に関して独自にベストプラクティスを確立してきました。しかし,多くのサプライヤーが複数のOEMメーカーに供給していることから,次第に標準化の重要性が認識されるようになり,北米自動車業界の標準化推進団体「Automotive Industry Action Group」(AIAG)および欧州自動車業界の標準化推進団体「Odette」の主導の下,OEMメーカーとサプライヤーが一致協力し,各社が独自に確立してきたベストプラクティスの統一に着手しました。その成果物として2004年に完成したのが「Materials Management Operations Guideline/Logistics Evaluation」(MMOG/LE:資材管理のガイドライン/ロジスティクスに関する評価方法)です。MMOG/LEは,サプライヤーが自社の生産拠点における資材管理の効率性を判定するための自己評価ツールです。その最終的な目標は,サプライチェーンを構成しているすべてのOEMメーカーやサプライヤーにとって使いやすい共通文書の提供にあります。AIAGとOdetteでは,全世界の18カ国でMMOG/LEに関するトレーニングを行っています。MMOG/LEは,既に英語/ドイツ語/フランス語/チェコ語/中国語/ロシア語/トルコ語/スペイン語/ルーマニア語/ポルトガル語の10カ国語に翻訳されているほか,日本語版もつい最近完成しました。

 自動車業界において「OEMメーカー」といった場合,一般に最終製品メーカー(自動車メーカー)を指す。

サプライヤーは,MMOG/LEを指針として自社の資材管理プロセスおよびロジスティクス・プロセスの評価・改善・ベンチマーキングを行います。この自己評価プロセスを通じ,業務改善の余地がある部分や,工場全体の効率を高めるために自動化すべき部分を明らかにできます。さらに,MMOG/LEを使用することで,情報と資材のフローを同期させることもできます。サプライヤーがMMOG/LEによる自己評価を完了したら,OEMメーカー自身が現場を訪れ,サプライヤーと共にMMOG/LEの評価の妥当性をチェックし,サプライヤーの自己評価スコアについて双方の合意を確認します。その後もサプライヤーには自己評価を毎年更新することが要求されるので,それによって全世界に通用する業務水準が維持されることが期待できます。MMOG/LEが継続的改善を促すわけです。

現在,米Ford Motor社/米Chrysler社/仏Renault社/仏PSA Peugeot Citroenグループ/スウェーデンVolvo Car社/スウェーデンVolvo社といったOEMメーカーがサプライヤーに対してMMOG/LEの実施を要求しています。このほかにも,将来的に自社の供給拠点でMMOG/LEの使用を検討しているOEMメーカーが複数あります。

従って,上記OEMメーカーと取引のあるサプライヤーを中心に,工場の資材管理部門やロジスティクス部門が全世界でオペレーションを展開する上での全社的なガイドラインや基準としてMMOG/LEを使用する動きが見られます。あるティア1サプライヤーは現在,世界の140カ所にあるすべての自社工場でMMOG/LEを使用しています。工場のパフォーマンスの比較・改善だけでなく,全世界での在庫削減のためにも使用する予定です。

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