- Samsung社のタブレット端末,iPadにはない機能で勝負
片手で持てるサイズやカメラ搭載をアピール - 三菱電機がSiCをエアコンに,MOSFET版の量産前倒しも
SiCウエハー価格の高止まり打破を狙う - “超高画素”の画像を高速に拡大,SCEが画像処理技術を実用化
ゲーム・ソフトや各種の書籍コンテンツへの応用を検討 - 面積1/30,電力1/12の誤り訂正IC,米社が「アナログ回路」で開発
プログラミング可能なアナログ・コンピュータに道 - 皮膚で触れずに入力できる投影型タッチ・パネルが登場
手袋をしたままの操作やペン入力が可能に - Cisco社がスマートグリッドに積極策,IPv6企業を買収し,コア技術を手中に
市場で先行するSilver Spring社を追撃へ
日本のソフトウエア品質,世界はこう見ている
ソフトウエア企業の研究で著名なCusumano氏の寄稿米Massachusetts Institute of Technology
電子書籍の未来は明るい,日本でも総合力で勝負
方正 代表取締役社長
国を挙げてオンライン型に注力,成功するか韓国のEV開発
録画できない録画機なんて
地デジ視聴・録画キット「torne」の開発(第2回)知っておきたい熱設計の基本(最終回)
新型PS3の薄型化で,冷却機構を再設計
- 家電:じわりと広がるジェスチャー入力操作,ゲーム機からPC,テレビ,サイネージへ
- 半導体:転換点を迎えるCMOS技術,15nm世代から立体トランジスタへ移行
- エネルギー:韓国企業が太陽電池製造に本腰,出遅れは「高い販売力」でカバーか
電気自動車(EV)
「モータを取り上げるのはどうでしょうか?」――。今から15年ほど前,私は日経メカニカル(現・日経ものづくり)編集部から日経エレクトロニクス編集部に異動しました。その当初,編集会議でこう提案したのです。というのは,両編集部とも正面を切ってモータを取り上げていなかったためです。モータは機械と電気が融合した分野。なので,逆に両編集部が“お見合い”してしまい,切り込みにくい領域だったとも言えます。機械系雑誌から異動したての私としては取っ付きやすい分野でしたが,残念ながら記事を書く機会はその後なく…。そして,今回初めて特集としてまとめてみました。
モータは今,自動車や2輪車,鉄道車両,家電などに向けて新しいタイプのものが続々と登場し,その市場が大きく広がりつつあります。モータの進化によって,それを搭載する機器やシステムの性能や姿も大きく変わっていくことでしょう。新しいモータには省エネ効果も期待されています。モータで消費される電力は現在,国内の総消費電力量のうち半分強に達するそうです。それだけ多くの機器にモータが使われており,その効率をそれぞれ1%ずつ向上させることができれば,約1.6基分の原子力発電所の電力を削減できる計算になります。
新しいモータにはどういった特性が求められ,どのようなものが今,開発されているのでしょうか。加えて,モータ向け磁石の原料となるネオジム(Nd)やジスプロシウム(Dy)などの希土類が高騰していることも気になります。モータの製造コストに直結するだけに,対策が求められています。これらの詳細は最新号の特集「新生モータ 全開――電動車両が進化を牽引――」をご覧いただければと思います。
このほか最新号では,タブレット端末を活用して学習する学校教育などの動向に関する解説「胎動するデジタル教科書」,先月開催された高性能プロセサに関する国際学会「Hot Chips 22」の詳報解説「Atom追撃に出たAMD,ARMは仮想化導入へ」なども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄