タブレット端末が注目を集める

 「携帯性の高さや音声通話への対応,カメラの搭載で多くのことが楽しめる」。韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.でモバイル機器事業を統括するJ. K. Shin氏(Mobile Communications Business,President)は,2010年9月にドイツで開催された民生機器関連の展示会「IFA 2010」で胸を張った。米Google Inc.のソフトウエア基盤「Android 2.2」を搭載したタブレット端末「Galaxy Tab」の発表会で,「米Apple Inc.の『iPad』に対抗できるか?」と問われた時のことだ。

 今回のIFAでは東芝もタブレット端末「FOLIO 100」を発表するなど,iPadを追う大手メーカーの動きが相次いだ。iPadと同程度の大きさで製品化した東芝とは対照的に,Samsung社はより小型・軽量であることを強力にアピールした。

『日経エレクトロニクス』2010年9月20日号より一部掲載

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