創刊900号を達成
2010年の技術を占う

日経エレクトロニクス表紙

 本誌は2005年の5月23日号で創刊900号を迎えた。記念特集は「インビジブル・エレクトロニクス」。ユーザーに存在を意識させない「見えない機器」について論じた。この年は,2010年をキーワードに,「シリーズ:2010年に向けて」と題して各エレクトロニクス分野の将来についても取り上げた。

 この年に最も読まれた記事と最も評価が高かった記事は,いずれも11月21日号の「CCD不具合は防げなかったのか」。2005年10月にソニーをはじめとする機器メーカー9社がデジタル・カメラやデジタル・ビデオ・カメラの不具合を相次いで発表した。この号では,不具合の原因や発生の経緯などについて詳報した。最も読まれた記事の2位と3位は,いずれも注目を集めたデジタル家電製品を分解し,機器内部を解説した記事だった。

 この年,世間の話題をさらったのは,3月から9月まで愛知県で開催された「愛知万博」である。多種多様なロボット, 2005型のスクリーン上にレーザ光を利用して映し出した映像,燃料電池バスや浮上式リニアモーターカーなどが披露された。

2005年に読まれた記事 BEST 3
  1. CCD不具合は防げなかったのか(11月21日号)
  2. 「ナノ」と「ミクロ」を開けてみた(9月26日号)
  3. 「Xbox 360」の内側をのぞく(12月5日号)
2005年に評価が高かった記事 BEST 3
  1. CCD不具合は防げなかったのか(11月21日号)
  2. フラッシュ・メモリ,価格暴落のうれしい誤算(1月17日号)
  3. デジタル家電で独り勝ち(9月26日号)

「読まれた記事」「評価が高かった記事」は読者アンケートの結果による

本記事は,2006年7月に発行した日経エレクトロニクス創刊35周年特別編集版「電子産業35年の軌跡」から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります

―― 【次回】2006年:競争力の源泉 ――