ニンテンドーDSの
分解企画に注目集まる

日経エレクトロニクス表紙

 「世界の中心で,愛をさけぶ」や「冬のソナタ」がヒットするなど純愛ブームに沸いた2004年,最も読まれた記事,読者の評価が高かった記事共に1位は「ニンテンドーDS」の分解企画だった。同シリーズの製品は,発売16カ月余りで世界での累計販売台数が1600万台を超えるヒット商品になった。2位はトヨタ自動車が生み出す部品や技術が電機業界へ逆流する動きの特集記事。コア技術に関連する部品は内製からスタートし,外部メーカー品と内製品を競わせることで,性能を高めつつコストを抑えるトヨタ自動車の姿勢をまとめた。参考になった記事として,液晶テレビ用LEDバックライトの記事を挙げた読者も多かった。ソニーがLEDバックライトを搭載した「QUALIA 005」を2004年11月に発売した。冷陰極管の代わりにLEDを用いると色再現範囲を広げられる。最も読まれた記事の3位に入ったのは,青色LED開発に端を発するいわゆる「中村裁判」の1審判決を受けて実施した,本誌読者に対するアンケート結果をまとめたもの。1審で下された604億円という相当の対価に対し,自分自身のやる気につながると評価する声が多数を占めた。

2004年に読まれた記事 BEST 3
  1. ニンテンドーDS,開けて分かったコストの秘密(12月6日号)
  2. トヨタ・インサイド(3月1日号)
  3. 相当の対価に604億円,これは手本か特例か(2月16日号)
2004年に評価が高かった記事 BEST 3
  1. ニンテンドーDS,開けて分かったコストの秘密(12月6日号)
  2. トヨタ・インサイド(3月1日号)
  3. LEDバックライトがテレビの「色」を変える(12月20日号)

「読まれた記事」「評価が高かった記事」は読者アンケートの結果による

本記事は,2006年7月に発行した日経エレクトロニクス創刊35周年特別編集版「電子産業35年の軌跡」から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります

―― 【次回】2005年:「中村裁判」の波紋 ――