中国のAsia Clean Capital(ACC)社は10日、江蘇省太倉市にあるVAST China(VAST)社の工場の屋根上に出力1.15MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、電力を供給する契約を締結したと発表した。VAST社は、自動車部品の製造や関連サービスの事業をグローバルに展開している。
この合意の下、ACC社は太陽光発電の全設備に投資し、設計、建設から、長期にわたる保守・運営までを担当する。VAST社は屋根上のスペースを提供し、太陽光で発電した電力を系統網の電気代よりも安い価格でACCから購入することで、事業コストを削減する。
温暖化対策としては、システム稼働期間にわたって温室効果ガスを約2万2325t、ガソリン換算で1260万l分の排出を抑制する効果があるとしている。
ACC社は中国全土で大手企業を顧客としてクリーン・エネルギー事業を手掛けており、特に屋根上設置型の太陽光発電プロジェクトを得意とする(関連記事1、関連記事2、関連記事3)。
主に1~20MW程度の電力需要がある大規模な工場や産業施設に自家消費型の太陽光発電設備を設置し、電力会社より安い電気を供給する「第3者保有モデル(TPO)」で、多くの案件や顧客を獲得しているとみられる。