• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOMEエレクトロニクス電子設計改訂版EDA用語辞典 > パワー・フォーマット

改訂版EDA用語辞典

パワー・フォーマット

power format

  • 2009/01/13 09:00
  • 1/1ページ

改訂版EDA用語辞典とは・著者一覧

 LSIのコア領域に複数の電源を供給する「マルチVDD設計」や「パワー・ゲーティング(電源遮断)設計」を行う場合には,次の二つを指定しなければならない。すなわち,「電源系統をどう分割するか」,「どの領域にどの電源を供給するか」である。

 従来は,次のような作業を実施することで,上記の2項目を指定していた。

  • (1)電源系統(パワー・ドメイン)ごとに使用するスタンダード・セルの名前を変えて,暗黙に電源供給を表現する。
  • (2)ネットリストに無理やり電源ネットを書き加える。
  • (3)パワー・ドメインごとに階層設計を行う。

 こうした作業を,主に物理設計段階で行ってきた。しかし,手間がかかる上に,検証手段が確立されていなかったため,設計ミスの危険性が高かった。

低電力設計のデータを記述

 このような状況を改善すべく,低消費電力設計に関するデータを記述するための「パワー・フォーマット」が登場した。具体的には,2006年に米Cadence Design Systems, Inc.を中心とした非営利団体「Power Forward Initiative(PFI)」が「CPF(Common Power Format)」と呼ぶパワー・フォーマットを提案した。

 また,米Synopsys, Inc.と米Mentor Graphics Corp.らが中核となり,非営利の標準化機関の米Accelleraから,「UPF(Unified Power Format)」と呼ぶパワー・フォーマットが提案された。現在,CPFは非営利の標準化機関の米Si2(Silicon Integration Initiative)が,UPFは米IEEEが管理している。

 どちらのパワー・フォーマットも以下のような目的がある。

  • (a)RTL(register transfer level)データやネットリストとは独立に,パワー・ドメインや電源ネットを表現する。
  • (b)論理シミュレーションからレイアウト検証まで共通のデータを参照することで,手間の削減やミスの防止を狙う。
  • (c)マルチVDDに必要なレベル・シフタ,電源遮断に必要なアイソレータやパワー・(電源)スイッチの挿入のルールを記述することで,それらの自動挿入を可能にする。
  • (d)パワー・ドメインや電源ネットがシャット・オフ(遮断)する条件を記述することで,一部の回路がシャット・オフしている状態での論理シミュレーションを可能にする。

 二つのフォーマットは基本的に同様の機能を持つが,互換性はない。

【技術者塾】
「1日でマスター、実践的アナログ回路設計」(2016年8月30日(木))


コツを理解すれば、アナログ回路設計は決して難しくはありません。本講義ではオペアンプ回路設計の基本からはじめて、受動部品とアナログスイッチや基準電圧などの周辺回路部品について学びます。アナログ回路設計(使いこなし技術)のコツや勘所を実践的に、かつ分かりやすく解説いたします。。詳細は、こちら
日時:2016年8月30日(火)10:00~17:00
会場:エッサム神田ホール(東京・神田)
主催:日経エレクトロニクス

おすすめ ↓スクロールすると、関連記事が読めます↓