Android版RZタグラーは既に試作版が動作している
Android版RZタグラーは既に試作版が動作している
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左から「RZ現在番組」「RZ見るナビ」,二つのデザインの「RZアートリモコン」。これらはまだ画面だけの展示だった
左から「RZ現在番組」「RZ見るナビ」,二つのデザインの「RZアートリモコン」。これらはまだ画面だけの展示だった
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 東芝は2011年3月2日,同社のテレビやレコーダーを操作するアプリケーション・ソフトウエア(以下,アプリ)である「RZタグラー」のAndroid版とパソコン版(Windows/Mac対応)を同年5月上旬から順次無償配布すると発表した。RZタグラーは,インターネット経由で同社の機器を操作できるようにする「レグザAppsコネクト」の第1弾アプリである(Tech-On!の関連記事)。加えて,2011年中ごろをメドに新たに三つのスマートフォン向けアプリを提供することも明らかにした。

 RZタグラーは,これまでiPhone版だけが提供されていた。このアプリは,東芝製のHDDレコーダーに録画された番組から面白い場面のデータ「タグリスト」を作成する機能を持つ。タグリストをインターネット上に公開することで,ユーザー同士で共有できる。ただ,iPhoneのユーザー・インタフェースと画面でタグリストを作るのは大変だった。パソコン版RZタグラーはスマートフォン向けのものとは異なる画面構成になっており,キーボード入力を生かしてタグリストを作成できるという。

 新たに投入するアプリは「RZ現在番組」「RZ見るナビ」「RZアートリモコン」の三つである。

 RZ現在番組は,現在放送されている番組のタイトルや放送時間などをスマートフォンに一覧表示するアプリ。この中から番組を選ぶことで,その番組をテレビに表示できる。対応するテレビは,今回同時に発表された新型テレビの「Z2」と「CELL REGZA」(X2,XE2)である(Tech-On!の関連記事)。

 RZ見るナビは,DLNAを利用することで,レコーダーに録画した番組をテレビで見られるようにするアプリ。例えば,寝室でスマートフォンを操作することで,リビングのレコーダーに録画した番組を寝室のテレビに映すといったことが可能になる。対応するレコーダーはDMSに対応した「レグザブルーレイ」,対応するテレビは「Z2」「ZG1」「Z1」「Z1S」「ZS1」である。

 RZアートリモコンは,ユニークなイラストなどの画面を持つリモコン・アプリ。さまざまなデザインのものを用意する。一つのアプリでデザインを切り替える方式ではなく,デザインごとに別のアプリとして用意するという。「切り替え方式にすると結局使わないデザインが出てきてしまう。それよりは別のアプリにしてしまった方が分かりやすい」(同社 ビジュアルプロダクツ社 技術企画部 要素技術企画担当 参事の片岡秀夫氏)という考え方だ。対応するテレビは「Z2」「X2」「XE2」。