東芝は2010年10月4日,インターネットを利用したテレビやレコーダー向けのサービス「レグザApps コネクト」を開始すると発表した(ニュース・リリース)。「クラウドを利用し,さまざまなデジタル機器を有機的に結合する。テレビの視聴スタイルに革命を起こす」(東芝 執行役上席常務 ビジュアルプロダクツ社 社長の大角正明氏)と意気込む。
レグザApps コネクトは,スマートフォンやタブレット型端末向けに専用のアプリケーション・ソフトウエア(以下,アプリ)を提供し,インターネット網経由で,東芝の液晶テレビやレコーダーの操作や相互連携が可能になるサービス。操作・連携できる機器は,液晶テレビが「CELL REGZA 55X2」「同55XE2」「同46XE2」,レコーダーが東芝の独自機能「ネットdeナビ」に対応する「RD-X10」「RD-BZ800」「RD-BZ700」「RD-BR600」「RD-Z300 」などである。
サービスの第1弾として,米Apple社の「iPhone」や「iPad」など「iOS」を搭載する機器向けのアプリ「RZコマンダー」を,2010年10月下旬から「App Store」で無償提供する。米Google社の「Android 」や米Microsoft社の「Windows7」に対応するアプリも順次提供する予定とする。
機能は「タッチリモコン」と「タグリストシェア」の二つ
RZコマンダーでは,「タッチリモコン」と「タグリストシェア」と呼ぶ二つの機能を搭載する。
タッチリモコンは,テレビやレコーダーなど最大20台の機器を,モバイル端末を使ってリモコン操作するもの。見たいシーンをすぐ探すことができる「タイムバーサーチ」機能や画面をなぞるだけで直感的な操作が可能な「ジェスチャーコントロール」機能を備える。
タグリストシェアは,録画保存した番組の話題のシーンなどから興味のあるものだけを選んで効率良く視聴したいユーザーに向けたもの。具体的には,録画した番組の話題のシーンやスポーツ中継の名場面,音楽番組の出演者ごとの頭出しなどの情報を,コメント付の時間情報としてまとめた「タグリスト」として専用サーバー上で共有・活用する。今後,タグリスト内のシーンに対するコミュニティー「リタグ」を開始する予定だ。
なお,東芝はレグザApps コネクトのデモを, 2010年10月5~9日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2010」で披露する。