広く機械技術や産業機器などに関連するニュースをお伝えするテーマサイト「機械・産業機器」で2010年に最もアクセス数が多かった記事は『「何でもできると思う驕り(おごり)があった」,NECが中央研究所の方針を発表』だった。

▼ 2010年「機械」記事ランキング

順位記事タイトル日付
1「何でもできると思う驕り(おごり)があった」,NECが中央研究所の方針を発表7/1
2「ここでもガラパゴス化」,日本と米国の電子カルテ・システムについて日本IBMに聞く9/8
3【続報】「攻めが60,守りが40」のバランスで社会イノベーション事業を拡大――日立の社長交代会見の主な発言2/5
4曲げると変形量に応じた電圧が発生するセンサ、クラレが開発---電源は不要11/19
5【JIMTOF】戸田精機、四角穴のドリル加工を可能とするホルダを出展10/25
6日産自動車、先行技術の開発効率が3倍に向上---常務の篠原氏が明らかに7/27
7ニチバン,切り口が直線になるテープカッタ「テープカッター 直線美」を発売1/8
8日立製作所,モータ・システムの開発戦略の説明会を開催,自動車や産業用途向けに注力8/4
9三菱の小型ジェット旅客機「MRJ」、切削加工部品の製造を開始9/30
105年間で死亡事故5件,NITEが電源コード断線事故防止の注意を呼びかけ2/9

(集計期間:2010年1月1日~12月12日)

 実はトップの記事を含め,ベストスリーの記事はすべて純粋な技術を紹介した記事ではなく,方針説明だったり将来展望だったりといった,いわゆる事業戦略に関連するものであった。機械技術というと,どちらかというと成熟されているため,画期的なものが出にくくなっている。このため,「他社は何を実践しようとしているのか」といった方向に関心が向いていたと推測できる。

 そんな中でも,革新的な技術は多くの読者の注目を集めた。4位にランクインしたクラレのセンサは,曲げると電圧が発生するため電源を不要にできるというもの。医療機器などに応用が可能で,「とても参考になった」という読者の声を50票獲得した。

 また,5位にランクインした戸田精機のホルダを利用すれば,ドリル加工で四角穴が加工できる。Tech-On!では,加工の様子を動画でも紹介したが,この記事も45人からの参考になった票を獲得した。