図1 ソフトバンクモバイルの新商品を発表した同社 代表取締役社長 兼 CEOの孫正義氏(右)と,CMキャラクターを演じる上戸彩さん(中央),ダンテ・カーヴァーさん(左)
図1 ソフトバンクモバイルの新商品を発表した同社 代表取締役社長 兼 CEOの孫正義氏(右)と,CMキャラクターを演じる上戸彩さん(中央),ダンテ・カーヴァーさん(左)
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図2 無線LAN対応ケータイを7機種用意した
図2 無線LAN対応ケータイを7機種用意した
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図3 「940SH」。最大45枚/秒で100枚まで連写できる機能を備えるほか,あらかじめ登録した人の顔を識別して自動で焦点を合わせたり,登録した人物が写った写真をまとめたアルバムを自動で作成したりできる
図3 「940SH」。最大45枚/秒で100枚まで連写できる機能を備えるほか,あらかじめ登録した人の顔を識別して自動で焦点を合わせたり,登録した人物が写った写真をまとめたアルバムを自動で作成したりできる
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図4 「941SH」。1024×480画素の液晶ディスプレイの採用により,「横向きでWebサイトを見れば,横スクロールが不要」(孫氏)になった。940SH,941SH,943SHはいずれも,十字キーの円周に沿ってなぞることで必要な機能を選べるようにした「スピンぐるメニュー」を採用した
図4 「941SH」。1024×480画素の液晶ディスプレイの採用により,「横向きでWebサイトを見れば,横スクロールが不要」(孫氏)になった。940SH,941SH,943SHはいずれも,十字キーの円周に沿ってなぞることで必要な機能を選べるようにした「スピンぐるメニュー」を採用した
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図5 「940N」。「機能を妥協しない“全部入り”のままで薄さを追求した」(孫氏)端末で,厚さは折り畳み型の無線LAN対応機種として最薄の13.9mmである
図5 「940N」。「機能を妥協しない“全部入り”のままで薄さを追求した」(孫氏)端末で,厚さは折り畳み型の無線LAN対応機種として最薄の13.9mmである
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図6 「941P」。写真中で右下に配置されているボタンを押すと,「0」〜「9」および「*」「#」のボタン部分がタッチパッドに切り替わる
図6 「941P」。写真中で右下に配置されているボタンを押すと,「0」〜「9」および「*」「#」のボタン部分がタッチパッドに切り替わる
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図7 「X02T」。1GHz動作のCPUコアを内蔵する携帯電話機向けチップセット「Snapdragon」(Qualcomm社)を搭載した機種で,NTTドコモ向けに「T-01A」として提供している機種と同じハードウエア構成である。ソフトバンクモバイルの電子メール・サービス「S!メール」に対応するアプリケーション・ソフトウエアを搭載している
図7 「X02T」。1GHz動作のCPUコアを内蔵する携帯電話機向けチップセット「Snapdragon」(Qualcomm社)を搭載した機種で,NTTドコモ向けに「T-01A」として提供している機種と同じハードウエア構成である。ソフトバンクモバイルの電子メール・サービス「S!メール」に対応するアプリケーション・ソフトウエアを搭載している
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図8 「X01SC」。QWERTYキーボードを備えるストレート型の端末である。重さは103.9g
図8 「X01SC」。QWERTYキーボードを備えるストレート型の端末である。重さは103.9g
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図9 「840P」。「色のモチーフを決めるだけで数十回の市場調査を実施した」(孫氏)という。15色のカラー・バリエーションを用意する
図9 「840P」。「色のモチーフを決めるだけで数十回の市場調査を実施した」(孫氏)という。15色のカラー・バリエーションを用意する
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図10 通信機能付きデジタル・フォトフレームに,画面サイズを大きくした機種「HW002」(右)を加える
図10 通信機能付きデジタル・フォトフレームに,画面サイズを大きくした機種「HW002」(右)を加える
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 ソフトバンクモバイルは2009年11月10日に,2009年冬~2010年春商戦に向けた携帯電話機18機種などを発表した(発表資料図1)。「携帯電話機のブロードバンド化にはWi-Fi(無線LAN機能)対応が不可欠。数年後に『Wi-Fiがない端末は携帯電話機ではない』といわれる時代が来るのではないかと考え,戦略的にWi-Fi対応を始めた」(同社 代表取締役社長 兼 CEOの孫正義氏)とし,7機種の無線LAN対応携帯電話機をそろえた(図2)。

 無線LANに対応する新機種は,(1)1210万画素のCCDカメラを搭載し,100枚の連写機能を備える「AQUOS SHOT 940SH」(シャープ製,図3),(2)4.0型でハーフXGA(1024×480画素)表示のタッチパネル・ディスプレイを搭載した「AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH」(同,図4),(3)折り畳み式の筐体のディスプレイ部が90度回転する「サイクロイド」機構を備える「AQUOSケータイ 943SH」(同),(4)折り畳み時の筐体の厚さが13.9mmと無線LAN対応機種の中で最も薄い「940N」(NEC製,図5),(5)折り畳み式の筐体が横向きと縦向きの両方に開き,ダイヤル・ボタン部をタッチパッドとして利用できる「941P」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製,図6),(6)4.1型でワイドVGA(800×480画素)表示のタッチパネル・ディスプレイを搭載するWindows Mobile 6.5採用の「X02T」(東芝製,図7),(7)QWERTYキーボードを搭載しながら重さが103.9gと軽量なWindows Mobile 6.5採用の「X01SC」(韓国Samsung Electronics Co., Ltd.製,図8),の7機種である。このほか,Androidを採用する無線LAN対応携帯電話機を2010年春に発売する計画であることも明らかにした(Tech-On!の関連記事1)。

 同社は今回の無線LAN対応機種の発売日(11月中旬以降)に合わせて,携帯電話機を自宅の無線LANや公衆無線LAN経由でインターネットに接続できるようにするサービス「ケータイWi-Fi」や,ケータイWi-Fi向けのコンテンツ配信サービス「ケータイWi-Fiチャンネル」を開始する(Tech-On!の関連記事2)。

 無線LAN対応機種以外としてソフトバンクモバイルは,手になじみやすい曲面形状の筐体を採用した「THE PREMIUM5 942SH」および942SHの「ハローキティ」モデルである「942SH KT」(いずれもシャープ製),カメラ機能が0.84秒で起動するスライド型の「940P」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製),3.5型の有機ELディスプレイを搭載する「OMNIA VISION 940SC」(Samsung Electronics社製),15色のカラー・バリエーションを用意した「COLOR LIFE 840P」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製,図9),7色のカラー・バリエーションを用意した「Jelly Beans 840SH」(シャープ製)などを新たに発表した。これらのハンドセット型の端末のほか,ディスプレイを9.0型に大型化した通信機能付きデジタル・フォトフレーム「PhotoVision HW002」(中国Huawei Technologies Co., Ltd.製,図10),カナダSierra Wireless, Inc.製と中国Longcheer Technology (Shanghai) Co., Ltd.製の2機種のUSBドングル型データ通信端末も発表した。

 孫氏は発表会において,「世の中には,ハイテクを極めたい人と,“ハイタッチ”(愛着)を求める人がいる。我々は,最もハイテクなものと,最もハイタッチなものという両側から品ぞろえを充実させていく」と説明。ハイタッチを追求した製品の例として,デザインや色にこだわったCOLOR LIFEやJelly Beansを挙げた。「これらの機種は間違いなくたくさん売れる。我々はたくさんのカラー・バリエーションを用意した『PANTONE』などで“シンプルだけど人気が出る端末”の勘所をつかんだからだ。今回はそのノウハウを結集し,主婦や若者などさまざまな層のユーザーが安心して使える機種として開発した」(孫氏)と,先端技術一辺倒の姿勢ではないことをアピールしていた。