ケータイWi-Fiチャンネルを紹介する孫正義氏。このほか,雑誌や新聞などのメニューも用意している。
ケータイWi-Fiチャンネルを紹介する孫正義氏。このほか,雑誌や新聞などのメニューも用意している。
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YouTubeやGyao!と連携することで,コンテンツ数の増大を図れると強調。
YouTubeやGyao!と連携することで,コンテンツ数の増大を図れると強調。
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 2009年冬・春商戦向けの新製品発表会で,無線LAN機能を目玉と位置づけたソフトバンクモバイルは,機器の投入に合わせて無線LANを携帯電話機で利用するためのサービス「ケータイWi-Fi」を提供する(Tech-On!関連記事)。提供開始時期は2009年11月中旬以降。

 ケータイWi-Fi利用者向けに,動画などのコンテンツを配信するサービス「ケータイWi-Fiチャンネル」も提供する。ケータイWi-Fi対応機種のメニューには,このサービスにアクセスするためのメニューが用意されている。具体的なチャンネルとしては,抽選で当選した利用者に,劇場公開前の映画の全編を無料で提供する「ケータイ試写会」や,新聞や雑誌の記事をレイアウトそのままで配信する「新聞・雑誌」,ドワンゴが提供する「ニコニコ動画モバイル」,ヤフーが提供する「Yahoo!動画」,ビー・ピー・ケーブルが提供する「電子レンタルビデオ」など。雑誌コンテンツや電子レンタルビデオなどは,別途情報料がかかる。

 さらに米Google Inc.の動画共有サービス「YouTube」や,ヤフーが買収した動画配信サービス「Gyao!」のコンテンツも閲覧できる。「Wi-Fiを使うことで,動画コンテンツを思う存分楽しめる。ソフトバンクモバイルだからこそ,これだけのコンテンツを提供できる。動画コンテンツの配信数でぶっちぎる」(代表取締役社長の孫正義氏)。

 ケータイWi-Fiを利用するには,「Wi-Fiバリューパック」に加入する必要がある。これは3G網を使ったパケット定額サービスとケータイWi-Fi,および公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」をセットにしたもの。ケータイWi-Fiの価格が月額490円,パケット定額サービスが月額4410円となっている。

 ケータイWi-Fiは,無線LAN機能搭載機のうち,いわゆるスマートフォンとして定義される「Xシリーズ」を除く機種に適用される。自宅の無線LANや公衆無線LANを使って動画などのサービスを通信料無料で利用できるというもの。ただし基本的にはソフトバンクモバイルが提供するゲートウエイ・サービスを介して接続することになる。このゲートウエイ・サービスを介することで,コンテンツに対する有償課金などが可能になっている。逆にこのため,パソコンなどと同じように直接,インターネットへ接続できるXシリーズの端末はこのサービスを利用できない。