センサ・ネットワークは,個人の生活から社会インフラまでを大きく変える可能性がある技術です。しかし,きちんと理解していないために見方が狭くなっている技術者が現在も少なくありません。ここでは,センサ・ネットワークのモデルや応用分野を,基礎から学びます。さらに,センサ・ネットワークを利用するシステムを開発するときに必要になる技術を解説しながら,電源,OS,セキュリティーなどのポイントを示します。(本記事は,『日経エレクトロニクス』,2008年4月7日号,「NEプラス」,pp.54-63から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

著者紹介

戸辺義人(とべ よしと)

1986年東芝入社。プロセス制御LANの研究開発に従事。1997年慶應義塾大学SFC 研究所研究員。リアルタイムOSの研究に従事。2000年同大学から博士号(政策・メディア) を取得。2002年から東京電機大学 未来科学部 教授および独立行政法人科学技術振興機構CREST先進的統合センシング技術OSOITEプロジェクト研究代表。現在の主要な研究テーマはセンサ・データベース,実世界指向ネットワーク。