米Qualcomm Inc.は2008年11月17日,新たに開発した「Brew Mobile Platform」(Brew MP)向けのソフトウエア開発キットを無償で公開したと発表した(ニュースリリースソフトウエア開発キットの提供サイト)。Brew MPはQualcomm社が開発を進めてきた次世代BREWで,旧版のBREWよりOSとしての性格を強めている(Tech-On!関連記事)。

 Brew MPの最大の特徴は,米Adobe Systems Inc.の「Flash」技術を統合している点。ユーザー・インタフェース部分をFlashで開発して,BREWの既存プログラムと組み合わせることができるという。Brew MPではFlashとネイティブ実行環境の両方に対応しており,ネイティブ実行のプログラムはC言語のほか,ゲーム記述言語の「Lua」も利用できる。

 Brew MPがFlashに対応したことに伴い,Adobe社が進めているOpen Screen Projectにも参加する。Open Screen Projectは組み込み用途やパソコン用などで,共通の見かけを実現するためのプロジェクト。Flashなどの技術を無償でライセンス供与する(Tech-On!関連記事)。