2008年7月22~24日に東京ビッグサイトで開催される無線技術の総合展示会「ワイヤレスジャパン2008」に向けて,いくつかのメーカーや通信事業者が主な出展品を明らかにした。

 NTTドコモは,北米で人気のあるカナダResearch In Motion Ltd.のビジネス向け端末「BlackBerry」を2008年8月に個人向けに発売する(関連記事)。今回の展示では発売予定の端末を展示し,使い勝手を体感できるようにするという。

 一方,KDDIは,1Gビット/秒という高速の赤外線通信機能を実装した携帯電話機を実演する。LEDの代わりに半導体レーザ素子を採用して実現したもの。現時点で携帯電話機の赤外線通信の伝送速度は最大4Mビット/秒。1Gビット/秒はその250倍という速さである。

 韓国Samsung Electronics,Co.,Ltd.は,フルタッチ・スクリーン式の携帯電話機「OMNIA」を日本で初公開する。ボタンがほとんどない外見はiPhoneに似ているが,OSに米Microsoft Corp.の「Windows Mobile 6.1 Professional」を採用しているなど,中身の違いが話題になりそうだ。

 米Qualcomm Inc.は,LSI「Universal Broadcast Modem」(UBM)を搭載した携帯電話機の試作機を実現する。UBM1チップで,同社が仕様策定を主導し,北米でサービスが始まっている携帯電話機向け動画配信サービス「MediaFLO」とワンセグの両方を受信できるのが特徴である。

 沖電気工業は,DSRC方式の車車間通信用「車載端末装置」や「歩行者安全携帯端末」を参考出展する(関連記事)。

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