日経マーケット・アクセスがBlu-ray Discやダビング10などについて1万2000を超える回答者に調査した結果から報告する。第3回は開始時期をめぐって混迷を深めるダビング10についてのユーザーの期待を見る。

 本調査は2008年4月7日~13日に実施した。ダビング10の開始時期については2008年2月に「6月2日午前4時を目標」にすることが表明されており,「間に合わないかもしれない」という話が浮上してきたのは4月下旬のこと。調査はこの間に実施しており,回答者は今のような混乱が起こることは想定せずに回答していると考えてよい。政治的状況に踊らされない貴重な意見である。

 では,ダビング10はどれくらい認知されているだろうか。「コピー制限が緩和される」というレベルで認知していたユーザーがほぼ半数(図1)。内容まで理解していたのが38.3%。開始時期を知っていると答えたのは17.4%と少ないが,前述のようにデジタル放送推進協会が予定を表明していたものの,正式決定ではなかったため,宣伝などで自然に耳に入ってくる状況ではなかった。17.4%の回答者は,自らいつ始まるのか調べるなど,かなり積極的にダビング10の情報を入手していたと見られる。関心は決して低くない。


図1●ダビング10の認知度