PV150の外観。液晶ディスプレイを回転させて開くと,QWERTY配列のフルキーボードが現れる。ほとんどの操作は右側のトラック・ボールで可能。左側はスピーカー兼十字キー。「Bumper」と呼ばれる筐体上下のグレーの部分は軟質の樹脂でできている。
PV150の外観。液晶ディスプレイを回転させて開くと,QWERTY配列のフルキーボードが現れる。ほとんどの操作は右側のトラック・ボールで可能。左側はスピーカー兼十字キー。「Bumper」と呼ばれる筐体上下のグレーの部分は軟質の樹脂でできている。
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 シャープが米Danger, Inc.と共同で開発・製造し,米国の携帯電話事業者T-Mobile USA, Inc.が2007年4月25日に米国で発売した「PV150」を入手した。PV150はPDA型携帯電話機(スマートフォン)の一種で,T-Mobile USA社は「Sidekick iD」という名称で販売している。

 T-Mobile USA社は2006年7月に,同じくシャープ製の「PV200(Sidekick 3)」を発売している。今回発売したPV150は,PV200からカメラ,Bluetooth機能,メモリ・カード・スロットなどを取り外した入門機という位置付けの製品である。

 QWERTY配列のフルキーボードを搭載し,GSM方式の携帯電話機能のほか,メールやWWWブラウザー,ゲームなどの機能を持っている。米国の若者の間で手軽な連絡手段として普及しているインスタント・メッセージング(IM)機能に注力しており,米Yahoo! Inc.,米Microsoft Corp.,米America Online(AOL), Inc.が運営するIMサービスに接続ができる。

 T-Mobile USA社が提示しているPV150の定価は299.99米ドル。実際はそれより安い2年契約付きの99.99米ドルで,ほとんどのユーザーが購入している模様だ。この価格は同じ条件におけるPV200の価格199.99米ドルより100米ドル安い。

中編につづく

動画 「100ドル・スマートフォンを分解(前編)」(約3分20秒)
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電源を入れると,トラック・ボール内に組み込まれたLEDが七色に光る。しばらく待つと画面に「Sidekick iD」のロゴが表示される。本体の外形寸法は64×130×23mm,重さ176g。
電源を入れると,トラック・ボール内に組み込まれたLEDが七色に光る。しばらく待つと画面に「Sidekick iD」のロゴが表示される。本体の外形寸法は64×130×23mm,重さ176g。
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ディスプレイは2.4型,240×160画素,約6万5000色表示の液晶パネルを採用している。スペックから想像するよりはずっときれい。トラック・ボールを動かすと,画面左側に表示されたメニュー・アイコンが回転し,画面右側に機能説明の絵が示される。トラックボールをクリックすると機能を選べる。画像の表示や動作は機敏でさくさく動く。
ディスプレイは2.4型,240×160画素,約6万5000色表示の液晶パネルを採用している。スペックから想像するよりはずっときれい。トラック・ボールを動かすと,画面左側に表示されたメニュー・アイコンが回転し,画面右側に機能説明の絵が示される。トラックボールをクリックすると機能を選べる。画像の表示や動作は機敏でさくさく動く。
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本体背面。ディスプレイの裏側には「by SHARP」のロゴと「Made in Japan」の文字が見える。この製品はシャープの奈良工場で国内生産している模様。
本体背面。ディスプレイの裏側には「by SHARP」のロゴと「Made in Japan」の文字が見える。この製品はシャープの奈良工場で国内生産している模様。
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背面のカバーは簡単に外れる。容量1500mAhのLiイオン2次電池モジュールを搭載する。
背面のカバーは簡単に外れる。容量1500mAhのLiイオン2次電池モジュールを搭載する。
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2次電池電池モジュールは上位モデルの「PV200」や同じくシャープ製のウィルコム「W-ZERO3(WS003SH/WS004SH)」と同じで,部品を共通化しているようだ。
2次電池電池モジュールは上位モデルの「PV200」や同じくシャープ製のウィルコム「W-ZERO3(WS003SH/WS004SH)」と同じで,部品を共通化しているようだ。
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筐体上下の軟質樹脂のパーツ(Bumper)を簡単に取り外して,「着せ替え」ができるようになっている。電池モジュールを取り外した下に見えるのは,SIMスロットのコネクタ。
筐体上下の軟質樹脂のパーツ(Bumper)を簡単に取り外して,「着せ替え」ができるようになっている。電池モジュールを取り外した下に見えるのは,SIMスロットのコネクタ。
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