神戸製鋼所がDRAM事業から撤退した主な要因は「300mmへの投資負担があまりに重かったこと」(同社社長の水越浩士氏)だった。

 今回,神戸製鋼は保有するKMTセミコンダクターの全株式を米Micron Technology, Inc.に売却し,DRAM事業からの撤退を決めた。この引き金になったのが0.15μmプロセスに対応するための投資として200億~300億円をどう調達するかだった。しかし実際に決め手になったのは「その先に控えている1000億円規模の300mm対応の投資案件」(同氏)であったことを,打ち明けた。

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