神戸製鋼所と米Micron Technology, Inc.は,両社の合弁会社であるKMTセミコンダクターの株式のうち,神鋼が保有する75%の株式をMicronに売却することで基本合意したと正式発表した。この結果,KMTはMicronの100%子会社になる。

 事業譲渡は2001年3月末をメドに実施する。譲渡完了時にMicronが神鋼に138億円(1億2500万米ドル)を支払うとともに,神鋼が融資及び保証してきたKMTの借入債務を引き受ける。借入債務は2000年9月時点で約500億円である。合計で約630億円を払うことによって,Micronは現在3万3000枚/月というKMTの生産能力を手に入れる。KMTの従業員900人のうち神鋼からの出向者は250人いるが,1年後をメドにKMTに転籍する。

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