米Microsoft Corp.は,携帯型音楽プレーヤ「Zune」の第1弾製品を発表した(発表資料Tech-On!関連記事)。「Zune Marketplace」と呼ぶオンラインの音楽ストアから楽曲をダウンロードして再生できるほか,iTunesやWindows Media Playerのプレイリストからもデータを取り込むことができる。

 米国のクリスマス・シーズンの市場投入が決まった第1弾製品は無線通信機能を搭載しており,Zune同士でのデータのやりとりが可能。ZuneからZuneへ転送した楽曲データは転送から3日の間に3回だけ再生できる。友人などから転送してもらったその曲を気に入れば,簡単な操作で購入できる仕組みだ。

 容量は30Gバイトで,「楽曲なら7500曲,静止画なら2万5000枚,動画なら100時間の保存が可能」(発表資料より)という。3インチ型のカラー液晶パネルを搭載,FMラジオ・チューナを内蔵している。筐体色は黒,白,茶の3色を用意した。

 Zuneの世界展開については,「まず米国市場で成功させてから」(日本法人マイクロソフト広報)。日本市場への投入は,「時期はもちろんのこと,投入そのものが検討事項」(同)という。ユーザーの音楽の利用スタイルや音楽レーベルのデジタル配信に対する考え方などを見極めて,各国に合わせた対応を考えるとしている。

●この記事の詳報はこちら:Microsoftの「Zune」,無線LANでユーザーつないで曲を共有