松下電器産業とソニーは,HDTV映像を記録できるデジタル・ビデオ・カメラ規格「AVCHD」Ver1.0のライセンスを開始した(本誌関連記事Tech-On!関連記事)。

 対応する記録媒体は,2006年5月の発表時点で想定していた直径8cmのDVD媒体に加え,メモリ・カード(SDメモリーカードとメモリースティック)とHDDを追加した。8cmDVDより高速に読み書きできるメモリ・カードやHDDが加わったことから,最大データ伝送速度は18Mビット/秒から24Mビット/秒に拡張した。

 AVCHD規格およびロゴのライセンスを供与する製品は,三種類に分類できる。HDTV映像を記録・再生するデジタル・ビデオ・カメラ,同映像を再生する再生機器,そして映像を記録・再生・編集できるパソコン用ソフトウエアである。

 AVCHD規格は,シャープやパイオニア,韓国Samsung Electronics社などの機器メーカーの賛同を得ている。ただし,DVDビデオ・カメラの草分け的存在である日立製作所は賛同を表明していない。このほか,映像再生・編集ソフトウエアを手掛ける企業がAVCHD規格に賛同している。