図1 宿泊先のホテル「JING JANG TOWER HOTEL(上海新錦江大酒店)」から望む上海の街並み
図1 宿泊先のホテル「JING JANG TOWER HOTEL(上海新錦江大酒店)」から望む上海の街並み
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図2 上海市内を走る地下鉄1号線。夕方の6時ころから帰宅する会社員で車内はごった返す。もたもたしていると扉が閉まってしまい,乗車できないので注意が必要だ
図2 上海市内を走る地下鉄1号線。夕方の6時ころから帰宅する会社員で車内はごった返す。もたもたしていると扉が閉まってしまい,乗車できないので注意が必要だ
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 「経済が急成長を遂げている国では,街行く人々の歩き方が速い」——。以前耳にした,そんな言葉を身を持って体験できるのが中国だ。私が訪れているのは上海(図1)。人口は約1400万人で,中国最大の国際都市である。

 上海では地下鉄,バス,タクシーのいずれかを使って移動する。市内の道路事情はお世辞にも良好とは言いがたく,慢性的に渋滞が発生している。そのため,目的地に遅滞なくたどり着くには地下鉄とタクシーを使いこなすことになる(図2)。早速,市内を歩いてみた。車も自転車も人も,とにかく何もかもが速いのに驚く。普段,取材で東京を歩き回っている私でも,そのスピードについていけない。うっかり気を抜くと車にはねられそうになるほどだ。

 ご存知の通り,現在,中国は経済成長の真っ只中にある。例えば,携帯電話の加入者は毎月500万人のペースで増えている。携帯電話市場の91%がGSM方式を利用しており,「中国移動通信公司」の独占市場である。端末を供給するのはフィンランドNokia社や韓国Samsung Electronics社だ。都市部における携帯電話機の保有率は30%を超え飽和状態になりつつあるとされるが,個人的にはまだまだ保有率は上がるのではないかと感じた。上海市内のそこかしこに公衆電話が設置されているからだ。

 さて,上海に到着した私は早速取材があったため,まだ多くを回っていない。明日は取材の合間をぬって2つの場所を訪れる予定だ。1つは週末に1店舗で1日2万人~3万人を集客するとされている家電量販店。もう1つは大学生など若者に人気のITモールである。どのような製品がどのように陳列,販売されているのか,中国の人々がどのような製品に関心を示しているのか,この目で確認し報告します。