東芝は,高い安全性と10年を超える寿命を備えたLiイオン2次電池を2008年3月から量産すると発表した。まずは10セルを直列接続したモジュールを標準品として販売する。

 実は,東芝は2004年に携帯機器向けLiイオン2次電池から撤退した過去を持つ。その同社が再び参入するのは,非常用電源をはじめ,無人搬送車や電動アシスト付き自転車,電動バイク,ハイブリッド車の電源など高出力用途の市場が急成長するとみたからだ。同社は高出力用途の市場が2015年度までに1兆円規模になると予測する。このうち,新型電池で売上高1000億円を確保する計画で,2010年までに200億円を投資し,月間100万セルの量産体制を構築する。