新聞や雑誌,ポスターを刷るかのごとく印刷技術を用いて各種の電子部品を製造するいわゆるプリンタブル・エレクトロニクスが,いよいよ実用段階を迎えた。

 例えば2006年8月に,ドイツprinted systems GmbHがオンラインのサッカー・ゲームに向けて,ロール・ツー・ロール技術と印刷技術を用いて連続生産したIDカードを発売した。16ビットのデータを格納するメモリを搭載し,6万5536通りのコードを使える。各コードを選手のキャラクターに割り振るといった用途で利用する。

 2007年にはドイツPolyIC GmbH & Co. KGが13.56MHzの周波数を利用する無線タグの発売を予定している。まずは製品が模造品か否かを判別する用途に向ける。