次世代のベース技術に産業用Ethernet

 産業用Ethernetは、工場の現場機器(センサやアクチュエータなど)と制御機器の間を結ぶデジタル通信規格「産業用ネットワーク」の次世代のベース技術として注目されているものです。既にオフィスまたは家庭におけるネットワークのベース技術となっているEthernetを通信の物理層と言われる部分に取り入れることで、通信のパフォーマンス向上と多機能化を実現しようとしています。

 産業用ネットワークの中でも、オープンなものとされるものは、これまで物理層にRS485という規格に準拠した技術を適用していました。しかし、同規格が1960年代に開発されたものであり、パフォーマンスに限界が出てきていることから、前述のような動きが出てきています。

 今回3位に入った「第5回:産業用Ethernetはどこが違う?」という記事では、そうした背景や、産業用ネットワークになかなかEthernetが導入されなかった理由、産業用Ethernetと家庭/オフィス用のEthernetの違い、RS485と比較して向上したパフォーマンスをどう活用するかといった方向性、について解説しています。

 今回はその他、新しい接合技術の方向性を示した記事もランクインしました。13位の「異材接合で疾走するホンダ」です。異種材料の接合にスポットを当てた記事で、軽量化や設計自由度の向上に貢献する技術が紹介されています。ご興味のある方は是非、ご一読ください。