パソコン花盛りの1年
Windows 98やiMacが登場

日経エレクトロニクス表紙

 米Microsoft社の「Windows 98」や米Apple Computer社の「iMac」の登場──。パソコン関連の華やかな話題に彩られたこの年は,やはりパソコン関連の記事が耳目を集めた。読者が最も参考になったと評価した記事は4月6日号の特集「パソコンに新技術が猛襲」。PCIバスに依存する内部構造からの脱却に向けた,AGPやIEEE1394といった高速インタフェース技術の動向と,高速インタフェース時代のボード設計技術をまとめた。このほか,液晶パネルの単価下落に伴い,ノート・パソコンは携帯性を向上させた製品が中心になるとの予測を示した5月4日号の特集「モバイル宣言」,「VAIO」で市場を席巻していたソニーがMicrosoft社と提携したことの余波を探った同号の解説「ソニーと米Microsoft,大型提携の真相と波紋」などが関心を集めた。

 前年の12月には,アニメ番組「ポケットモンスター」の視聴者多数が体の不調を訴えた事件があった。この一因が光の点滅にあるとして,視覚情報が人体に与える影響を考慮することの重要性を指摘した1月5日号の緊急レポートが,年間で最も多く読者に読まれた記事だった。

1998年に読まれた記事 BEST 3
  1. 光点滅の人体への影響,ポケモン騒動が再び警鐘(1月5日号)
  2. ソニー,ディジタル・カメラ付きVAIOノートを発売(9月21日号)
  3. ソニーと米Microsoft,大型提携の真相と波紋(5月4日号)
1998年に評価が高かった記事 BEST 3
  1. パソコンに新技術が猛襲(4月6日号)
  2. 青の時代 究極の光源を得,光ディスクがアナログVTRを駆逐する(1月26日号)
  3. モバイル宣言 脱皮始めるノート・パソコン(5月4日号)

「読まれた記事」「評価が高かった記事」は読者アンケートの結果による

本記事は,2006年7月に発行した日経エレクトロニクス創刊35周年特別編集版「電子産業35年の軌跡」から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります

―― 【次回】1999年:iモード ――