「電気自動車(EV)がガソリン車を代替する比率は過半に至らない」「2030年に再生可能エネルギーの割合を36~38%まで高める政府の目標は達成できない」と考える人がいずれも7割─。
 日経ものづくりが2021年12月から22年1月にかけて実施したアンケート調査でこんな結果が出た。一方で「今後10年以内に、水素エネルギーは普及する」と考える人は5割弱。水素を燃料とする自動車への期待が高い。

Q1 今後10年以内に、EVはガソリン車を代替すると思うか

 「今後10年以内に、電気自動車(EV)はハイブリッド車を含むガソリン車を代替すると思うか」との問いに対しては、「ほとんどEVにならない」(13.3%)、「ある程度EVになるが過半にはならない」(60.6%)が合わせて7割強を占めた。少なくとも今後10年程度でのEVの普及には懐疑的な見方の人が多い。

Q2 EVが普及しないとしたら、その理由は何か

 Q1で「ほとんどEVにならない」「ある程度EVになるが過半にはならない」と回答した人に、EVが普及しないと考える理由を尋ねた。6割超が「充電ステーションなど社会基盤が整わない」「炭素中立な電力の確保が難しい」「充電時間が長すぎる」を挙げた。充電ステーションの不足や炭素中立か否かなど、EVの機能・性能とは別に、普及のために必要な外部条件が不十分と考えられているようだ。

 「その他」の自由記述では、「電池の寿命が短い」「電池材料が不足する」などバッテリーに対する不安や、「プラグインハイブリッド車の方が総合的に優れている」といった指摘が目立った。

この先は日経エネルギーNextの会員登録が必要です。日経クロステック登録会員もログインしてお読みいただけます。

日経エネルギーNext会員(無料)または日経クロステック登録会員(無料)は、日経エネルギーNextの記事をお読みいただけます。日経エネルギーNextに関するFAQはこちら