韓国Hanwha Q Cells(ハンファQセルズ)社は12月22日、トルコの首都アンカラで年産500MWの太陽光パネル製造工場の建設を開始したと発表した。

 同社がトルコのエネルギー開発事業者であるKalyon Enerji(カリヨンエナジー)社と組むコンソーシアムとして建設するもので、2017年3月に発表していた(関連記事1)。

 シリコン塊(インゴット)からウエハー、セル(発電素子)、パネルまでの工程を統合する一貫工場とし、2017年夏に10億個の量産規模に達した実績のある「PERC」(Passivated Emitter and Rear Cell:裏面不動態型セル)技術などを導入する(関連記事2)。太陽光発電の分野でさまざまな研究開発を行うR&Dセンターも併設する計画である。

 同工場では、アンカラの南方約250kmにあるKonya- Karapinar地域で建設する連系出力1GWの「ギガソーラー」で使用する太陽光パネルを製造する。同ギガソーラーは、単一サイトで建設する太陽光発電所としては、世界最大になるとしている。

 近年、新興国市場での太陽光発電の導入量増加に対応し、現地に製造拠点も立地するパネルメーカーが増えている。ブラジルではカナディアンソーラー社が太陽光パネルの製造工場(製造能力は年産360MW)を建設し、合計400MW分の太陽光パネルを量産中である(関連記事3)。