太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーは11日、ブラジル南東部のミナスジェライス(Minas Gerais)州で出力191.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ピラポラ(Pirapora)Ⅰ」の建設を開始すると発表した。

 また、同メガソーラーの建設に先立ち、フランスの再生可能エネルギー事業大手EDF Energies Nouvellesの現地法人であるEDF EN do Brazil社に同プロジェクトの権益の80%を売却することも明らかにした。

 同社は、今回のメガソーラーで使用する太陽光パネルをブラジルで建設中の新工場(製造能力は年産360MW)で製造する。系統への接続と稼働は、2017年の第3四半期を見込んでいる。

 2015年に20年間の電力購入契約(PPA)を競争入札により落札し締結している。稼働後は年間に39万1263MWhを発電し、2030年までに23%のエネルギーを再生可能な資源で賄うというブラジルの持続可能性に関する目標の達成に寄与するとしている。

 カナディアン・ソーラーは現在、設備容量で394MWとなる合計3件のメガソーラープロジェクトをブラジルで進めている。ピラポラⅠプロジェクトは、その内の1件となる(関連記事)。

 同社は今後もブラジルにおけるメガソーラー案件のポートフォリオを拡充し、新工場で製造する太陽光パネルをそれらのプロジェクトで活用するとしている。