日々の食事が私たちの体を作る――。食の欧米化が生活習慣病などを引き起こす一因といわれるのもうなずける。そんな食事から病気を予防する取り組みを、宅配食サービスを手掛けるファンデリーが開始する。新ブランド「medical+mealtime」を立ち上げ、認知症と骨粗しょう症の予防効果が期待できる食材を使用したメニューの提供を2016年9月1日に始める。

 ファンデリーは血液検査の数値改善を目的として、管理栄養士および栄養士が開発した健康食品を宅配するサービス「ミールタイム」を運営する。申し込みの電話オペレーターを栄養士が務め、利用者に合わせた食事を提案する。同社はKDDIが手掛けるセルフ健康チェックサービス「スマホdeドック」と連携した定食メニューの提供も行っている(関連記事)

 個人の好みに応じた食事から、特定の疾患を予防する食事へと手を広げる。medical+mealtimeのブランド下、9月に発売する第1弾の食事には、そんな期待が込められている。

「高カカオチョコレート5g使用 カカオ入りコクカレーセット」(ファンデリーのプレスリリースより)
「高カカオチョコレート5g使用 カカオ入りコクカレーセット」(ファンデリーのプレスリリースより)
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 認知症予防には、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールや青魚のDHA(ドラゴヘキサエン酸)、ほうれん草の葉酸などの成分に効果があるとされる。これらの食材を使用した「高カカオチョコレート5g使用 カカオ入りコクカレーセット」を開発。価格は598円で一食当たりのエネルギーは273kcalだ。

「ニッセイおさかなのソーセージ使用 魚ハンバーグとソーセージセット」(ファンデリーのプレスリリースより)
「ニッセイおさかなのソーセージ使用 魚ハンバーグとソーセージセット」(ファンデリーのプレスリリースより)
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 骨粗しょう症の予防が期待できる成分には、魚肉ソーセージや牛乳に含まれるカルシウムをはじめ、小松菜のビタミンKやきくらげのビタミンDなどがある。これを基に「ニッセイおさかなのソーセージ使用 魚ハンバーグとソーセージセット」を開発した。価格は598円、エネルギーは246kcal。