KDDIは2016年7月15日、自己採血キットによる血液検査とWebサービスを組み合わせたセルフ健康チェックサービス「スマホ de ドック」が、経済産業省の「平成28年度健康寿命延伸産業創出推進事業(地域におけるヘルスケアビジネス創出推進等事業)」の採択候補に決まったと発表した(ニュースリリース)。

 神奈川県未病産業研究会と万国医療津梁協議会(沖縄県)の協力の下、ファンデリー(東京都)と連携して「KDDI スマホdeドックコンソーシアム」を立ち上げる。重症化予防法の確立を目指し、「セルフ健康チェックと食事コントロールによる生活習慣病予防事業」を実施する。

今回の実証事業の概要
今回の実証事業の概要
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 スマホ de ドックではかねて、結果判定で異常値が出た利用者には医療機関の受診を勧めてきた。今回の実証事業では、より具体的な生活改善提案に向けて、管理栄養士監修の宅食メニューをファンデリーと連携して提供。生活習慣病の重症化予防につなげる。

 実証対象地域に住み、スマホ de ドックの血液検査でC判定またはD判定が出た利用者に対し、ファンデリーが提供する宅食メニューを3カ月間にわたって1日1食、無償で配送。3カ月後にスマホ de ドックの2回目の検査を実施し、食事コントロールによる数値改善効果を検証する。

 KDDIはスマホ de ドックについて、2015年度に26団体(23自治体、3健康保険組合)と実証事業を実施。2016年度も既に31団体(27自治体・2協会けんぽ・2健康保険組合)との連携が決まっている(関連記事)。