ソニーLSIデザインは、SystemCと高位合成を活用した画像処理IC設計手法の進展について講演した。この講演は、「DVCon(Design and Verification Conference) Japan 2017」(2017年6月30日に横浜市で開催)で行われた。

登壇した旦木 秀和 氏(左)と風間 英樹氏(右)。日経テクノロジーオンラインが撮影。
登壇した旦木 秀和 氏(左)と風間 英樹氏(右)。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 登壇したのは、同社の旦木 秀和 氏(第1デザイン部門 システムレベルデザイン部 統括部長)と風間 英樹氏(シニアスペシャリスト)である。最初に登壇した旦木氏によれば、ソニー/ソニーLSIデザインでは、SystemCベースのIC設計フローを10年以上にわたり製品設計に適用しており、特に画像処理ICの設計では標準フローになっているという。同フローでは高位合成(動作合成)を利用することで設計を効率化し、その成果を同社は「SystemC Japan」などで発表している(例えば、関連記事1)。

フォーマル検証ツールで検証工数削減に期待。ソニーLSIデザインのスライド。
フォーマル検証ツールで検証工数削減に期待。ソニーLSIデザインのスライド。
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 すっかり定着したSystemC設計フローだが、設計作業が効率化する一方で、検証時間の長さが問題になってきたという。フォーマル検証(形式検証)ツールを使った検証の効率化に期待が寄せられているという。ここで講演者は風間氏にバトンタッチした。