出力約14MWの奈義太陽光発電所
出力約14MWの奈義太陽光発電所
(出所:BCPGジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]
竣工式を開催
竣工式を開催
(出所:BCPGジャパン)
[画像のクリックで拡大表示]

 タイ系の再生可能エネルギー発電事業者であるビーシーピージージャパン(BCPGジャパン:東京都港区)は4月3日、岡山県において、出力約14MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「奈義太陽光発電所」が売電を開始したと発表した。

 同社は、タイの石油大手Bangchak Petroleum社グループで再生可能エネルギー開発を手掛けるBCPG社の日本法人である(関連インタビュー)。

 今回の奈義太陽光発電所は、3月2日に商業運転を開始しており、3月30日に竣工式を開催していた。BCPGジャパンによる稼働済みメガソーラーの中で、最大の出力規模となる。

 岡山県勝田郡奈義町にある、面積19万7137m2の土地に立地する。土地は、町有地と一人の個人所有地の構成となっている。

 太陽光パネルの設置容量は14.38MWで、年間発電量は、一般家庭約3700世帯の消費電力に相当する、約1636万7000kWhを見込んでいる。

 設計・施工は、IHIプラント建設(東京都江東区)が担当した。

 太陽光パネルは中国トリナ・ソーラー製を採用し、4万5780枚を並べた。パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用し、出力750kW機を14台、設置した。

 発電電力は、固定買取価格制度(FIT)を活用して、中国電力に全量を売電している。

 開発費の大部分は、オランダING Bank社によるプロジェクトファイナンスによる融資で賄った。BCPGジャパンは、開発・建設費の約85%となる、約38億6000万円のプロジェクトファイナンス契約を締結したことを発表していた(関連ニュース)。

 今回の奈義太陽光発電所は、BCPGジャパンによる6カ所目の太陽光発電所の稼働となった。合計出力は、太陽光パネル出力ベースで約40MWである。

 稼働済みの太陽光発電所は、九州で4カ所、太陽光パネル出力ベースで合計約13MWのほか、秋田県にかほ市の約13MW(関連コラム)がある。