山形県と秋田県に跨がり、標高2200mを超える鳥海山。積雪期の秀麗な姿から、出羽富士とも呼ばれる。出力約13MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「AKITA NIKAHO発電所」(図1)は、この名峰を南に仰ぎ見る、秋田県南部のにかほ市に位置する。林を挟んだ西隣には、鳥海山を源とし、日本海に注ぐ白雪川が流れている。

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図1●南に鳥海山(上)、東は日本海(下)
図1●南に鳥海山(上)、東は日本海(下)
出力約13MWの「AKITA NIKAHO発電所」(出所:BCPGジャパン)
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 松尾芭蕉にも詠まれた景勝地、象潟(きさかた)は、同発電所からクルマで丘を下って約20分の場所にある。象潟は、99カ所の小島が並ぶ内海だったが、江戸後期の地震によって隆起して陸地となった。いまでもかつての小島が水田地帯に点々と残されている。