ソニー、オリンパス、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズによる外科手術用4K内視鏡システム
ソニー、オリンパス、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズによる外科手術用4K内視鏡システム
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 ソニー 代表執行役副社長兼CFOの吉田憲一郎氏は、2016年1月29日の同社決算説明会で、メディカル(医療)事業への取り組みに言及した。同事業は「まだ始めたばかり」とした上で、イメージセンサーなど「強みであるオプト(光)エレクトロニクスが生かせるところに、まずはフォーカスしていくことが重要」とした。

 東芝が売却を発表している医療機器子会社、東芝メディカルシステムズの買収の意向を問う質問に答えたもの(関連記事1)。「基本姿勢として、いろいろな機会の話があった場合には常に(可能性を)検討する」と前置きした上での発言である。

 ソニーはメディカル事業を成長領域の1つと位置付けており、東芝メディカルの売却先候補の1社としても名前が挙がっている。吉田氏は明確な言及は避けたが、ソニーの中核技術とのシナジーを重視して判断することを示唆した形だ。

 メディカル関連で目下、「高い評価を得ている」と同氏が話したのが、外科手術用の4K(4000×2000画素級)内視鏡システム。同社がオリンパス、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズと共同で開発し、2015年秋に発売した製品である(関連記事2同3)。