ルネサス エレクトロニクスは、IoT(Internet of Things)機器のサービス起点の開発に向けたプラットフォーム「Renesas Synergyプラットフォーム」の提供を2015年12月8日に始めた(ニュースリリース)。動作保証したハードウエアやソフトウエアなどを用意することで、ユーザーが開発する機器の早期市場投入や、製品開発とメンテナンスにかかる総費用(Total Cost of Ownership:TCO)の低減、時間や労力など開発着手の際の初期コストの極少化を図れるという。

図1●サービス起点の開発スタイルを支援 ルネサスのスライド。
図1●サービス起点の開発スタイルを支援 ルネサスのスライド。
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 同社の横田善和氏(執行役員常務兼第二ソリューション事業本部 本部長)によれば、IoTによってモノづくりの新手法が登場しているという(図1)。従来、顧客は使うICを最初に決めるなど、ボトムアップ型の手法だった。新しい手法では顧客が提供したいサービスが起点となるトップダウン型となる。それを具現化するソフトウエアやハードウエアを決めていく。

 この新しいスタイルに向けた開発基盤が「Renesas Synergyプラットフォーム」(以下、Synergy)である(日経テクノロジーオンライン関連記事)。動作保証したハードウエア(マイクロコントローラー)や各種ソフトウエア、リファレンス設計などを用意して、ユーザーが必要なIoT機器を容易に開発できるようにする。