出力約2.328MWのエクシオ松江ソーラーファーム
出力約2.328MWのエクシオ松江ソーラーファーム
傾斜地に8784枚の単結晶シリコン型太陽光パネルを設置(出所:協和エクシオ)
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 通信分野などの電気通信関連インフラ企業である協和エクシオは11月20日、島根県松江市で出力約2.328MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「エクシオ松江 ソーラーファーム」の稼働を開始したと発表した。

 11月2日に売電を開始し、11月19日に竣工式を開催した。

 松江市朝酌町に借りた、面積約2万5281m2の土地に立地する。年間発電量は、一般家庭約450世帯の消費電力に相当する、約254万kWhを見込んでいる。

 傾斜地にあるものの、土地を平坦化するための造成費を抑えて設置した。3次元の影シミュレーションによって、最適な太陽光パネルの配置や設置角、高さを算出し、8784枚のパネルを並べた。

 コンクリート製の杭基礎を地形に合わせて斜めに切り、専用の金具を使わずに架台を取り付ける工法を採用した。可動部のある一般的な角度調整金具を使って架台を固定すると、接続用のボルトが緩むなどの課題があるが、今回の工法ではそうした問題がなく、強度を長期間、維持できるという。

 協和エクシオが発電事業者となる案件は、今回で10カ所目(メガソーラー探訪の関連記事1同関連記事2)。

 自社で設計し、施工は佐藤組(島根県松江市)が担当した。太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。