読者から

中小企業目線の「肌附節」に期待

 「人づくり」「ものづくり」の大前提のキーワードを引き続き「深掘り」検証して、ヒントをいただきたく思う。人材育成、技能の伝承の難しさは、各社の共通のテーマのようで、非常に参考になる。中小企業目線の「肌附節」(トヨタ流人づくり)に期待している。 (自動車等輸送用機器メーカー、生産技術・生産管理)

人材不足を技術で補う例

 「少子化による人手不足を技術投資による先進性向上で補う」ことによってのみ、日本のものづくりは発展していくと思う。安易に外国人労働者を入れると、結局のところ「人を安く使う」ことによって、利益を短期的に出すだけで終わりになってしまうだろう。「少子化による人手不足を技術投資による先進性向上で補う」ことに力を入れている会社や技術の紹介をしていただけると、日本のものづくりの方向性が変わっていくと思う。 (一般機器メーカー、設計)

技術者にとって有意義な記事

 企業に在職中の時はいろいろな面で参考にさせていただき、技術士受験の際には論文試験の検討に大いに役に立った。離職後は独立の準備のため時間がなくなり、最近では目を通すこともできなくなってしまったが、技術者にとって有意義な記事が掲載され続けているのだろうと思う。日本の技術力の発展のためにも、今後ともその努力を続けていただきたいと思う。 (その他)

IoTやAR・VR記事が参考に

 IoT関連、AR、VRなどの記事が大変参考になる。日本のものづくり、工場の強化は課題であり、継続して取り上げてほしい。(総合電機・家電メーカー、生産技術・生産管理)

海外の製造業の情報も知りたい

 世の中の製造業の流れを掲載しているのはありがたい。ただ人間は、比較されて初めて理解できる気がするので、海外の製造業の情報を載せていただければさらに良いと考える。「3Mで学んだイノベーションの設計図」は非常に参考になる。現場で実際に活躍されていた方の意見は理解できる。(機械部品・電子部品メーカー、商品企画・デザイン)

原因究明の手法について特集

 地球環境(温暖化)問題の原因を単純に化石燃料の使用量の拡大が主因として対症療法を講じているが、その思想が原子力発電に横展開され、原子力は「悪」とされている。原子力発電にもさまざまなものがあり、全てが「悪」ではないはず。原因究明の手法についての特集に期待する。 (その他、生産技術・生産管理)

ついていけない部分が多い

 中小企業で機械設計の仕事をしている。世の中の情報を得るために本誌を購読している。ただ、IoTやロボット化とはほど遠い環境にあり、ついていけない部分が拡大している。(産業用機器メーカー、研究・開発)

3次元CAD導入の功罪

 取り上げてほしいテーマは「3次元CAD導入の功罪について」である。設計時間が以前に比べて長くなる、図面が書けない設計者が増えると言われていたが、結果としてどうだったのか。設計品質の低下と3次元CAD導入との間に関係はあるのか。最近増加している派遣3次元CADオペレーターはどうなのか。正直、フィーチャーベースの3次元CADを使いこなせないオペレーターばかりで迷惑している。(自動車等輸送用機器メーカー、設計)

編集部から

少し動揺しています。日本のものづくりは総合的に世界一と思っていただけに、まさか日本企業がマルチマテリアル化への対応にこんなにも後れているとは…。奮起を期待します。 (近岡)

【訂正】本誌2017年8月号の特集2「管理されていなかった26年前のプルトニウム」の記事中、p.56図1の説明に「旧動力炉・核燃料開発事業団」とあるのは、正しくは「旧日本原子力研究所」です。同訂正も含め事実関係の一部に間違いがあったため、記事の一部を削除いたしました。訂正後の記事は『日経ものづくり』の雑誌サイト(http://techon.nikkeibp.co.jp/Monozukuri/)に掲載しております。また、同号の技術者塾INTERVIEWの記事中、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の自動運転のレベル区分の説明に誤りがありました。NHTSAは現在「レベル0~5」の6段階に分けて定義しています。以上、お詫びして訂正します。