本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 自動倉庫やAGV(無人搬送車)など物流向け装置の大手メーカーであるIHIが、ディープラーニング技術を搭載したロボットを実用化した注1)。パレットに山積みされた段ボールを荷下ろしする「デパレタイジング」の作業を、6軸ロボットアームで自動化するシステム「AADS(IHI AI Auto Depalletizing System)」で(図1)、2017年12月に販売を開始した。

注1)IHIは、石川県の旅館「加賀屋」向けに料理自動配膳用のAGVを手掛けたことでも著名である。自動倉庫やAGVなど物流関係の装置の開発は、以前はIHI本体で手掛けていたが、現在はグループ内で物流装置を手掛ける子会社、IHI物流産業システムに移管している。