兵庫県企業庁は2016年2月、2カ所のダムに設置したメガソーラー(大規模太陽光発電所)で発電を開始した。いずれも、ダムで水を堰き止める「堤体」に、太陽光パネルを張り付けた。
稼働したのは、加古川市平荘町池尻にある「平荘ダム」(図1)と、姫路市豊富町神谷にある「神谷ダム」の堤体を使ったメガソーラーで、出力は平荘ダムが出力1.61MW、神谷ダムが4.99MWとなっている。
両サイトとも、EPC(設計・調達・施工)サービスは、三和電気土木工事(大阪市)とノバック(兵庫県姫路市)による共同企業体が担当した。太陽光パネルはシャープ製の単結晶シリコン型、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。
ダムの堤体を利用したメガソーラーは、兵庫県にとって3カ所目となった。加古川市平荘町上原にある「権現ダム」の堤体を利用した1.76MWのメガソーラーが、2014年11月に発電を開始したのに続く(メガソーラー探訪の関連記事)。