初期診断システムへの応用を参考展示
初期診断システムへの応用を参考展示
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 シャープは、さまざまなベンダーの健康機器で計測したデータを、通信規格を意識せずにスマートフォンアプリなどに取り込めるようにした通信ライブラリ(ミドルウエア)を「デジタルヘルスDAYS 2015」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)に出展した。従来型BluetoothやBluetooth Low Energy、NFC(near field communication)など多様な通信規格に対応し、Continua Health Alliance規格にも対応する。スマートフォンやタブレット端末を使う健康管理アプリや機器、サービスの開発者向けに提供中だ。

 健康機器連携型のアプリやサービスを開発する際には、機器によって多様な通信規格が存在することや、端末側のOSおよびそのバージョンによって通信スタックに差異があることなどが障壁となる。今回のミドルウエアを実装することで、そうした差異を意識せずに健康機器と連携したアプリやサービスを開発できる。米Apple社の「HealthKit」とコンセプトは似ているが、今回のミドルウエアは「(メーカー)独自仕様のデータと標準化データ、いずれも扱える点が特徴」(シャープ)という。

 体重や体組成、活動量、歩数、血圧、血糖値、酸素飽和度など、多様なヘルスケアデータの取り込みを実証済み。既に、タブレット端末を使った遠隔看護支援システムなどでの採用実績があるという。