サラリーマンは究極の勝ち組ですね
瀬川 今回、杉本さんをお呼びしたのは、「やさぐれ放談」というコラムのゲストとして紹介するためです。サブタイトルは「辞めちゃったおじさんたち」。僕や長岐さんは、会社を辞めちゃった後にやさぐれて、うろうろしている。でも、おじさんたちは元気だぜ、という趣旨なんです(笑)。
杉本 確か、前シリーズのゲストは女性でしたよね?
瀬川 そう。その段階で、もうコンセプトが崩れているんです。「おじさん」ではないじゃないかと。
杉本 そもそも、僕は会社を辞めていないですし(笑)。辞めたという認識はないですよ。
瀬川 杉本さん、今は社長ですけど、会社って勤めたことある?
杉本 あります。2~3年くらいは。でも、いろいろと職業を転々としていたので。トラックの運転手をやったりとか。
瀬川 おおっ! では一応、勤め人をしていた。じゃあ、「辞めちゃったおじさん」になっている。ほんのわずかだけど、権利があるね。
杉本 権利、主張していいですか? 一度もサラリーマンという認識を持ったことがないですけれど…。
長岐 杉本さんの目からサラリーマンはどう見えるんですか。実は、あこがれていたりします?
瀬川 あこがれはないでしょ。
長岐 いやいや、杉本さんに聞いてるんですよ(笑)。
杉本 僕から見ると、サラリーマンは究極の勝ち組ですね。だって、責任はそこそこで、僕なんかでも会社勤めをしていた時には、それなりに給与のリターンがあったんですから。
瀬川 その答えは、すごく意外ですね。