異業種同士の交流も魅力に、新事業を創出するプロジェクトを始動

 そして、2015年11月に実施した第3回のワークショップでは、今回「リアル開発会議×自動車100年塾」でもご協力いただく〝開発の鉄人〟こと、多喜義彦氏(システム・インテグレーション 代表取締役)を招聘し、「開発の鉄人がリアルに語る 新事業・新商品開発の実際〝ワープの時代 自動車はどうなる〟」と題してご講演いただいた。

 従来あった業種の垣根がどんどんなくなり、常識を超えたオフショア事業が当たり前になっていることが「IoTの本質だ」と説いた。こうした世界では、業界の限界を超える異次元アライアンスが常識になり、「縁遠い者同士が最適な組み合わせ」「しがらみがないことが競争力になる」といった従来の常識を超える提携が当たり前になるという。

 そして2016年3月に開催した第4回ワークショップでは、筆者を含む自動車100年塾の3人の理事が、これまでの3回のワークショップの内容を踏まえ、我々の抱いている危機感と、今後の新しい活動方針について説明した。

 これまでの4回のワークショップを通じて、自動車メーカー、自動車部品メーカーをはじめ、電機メーカー、電機・電子部品メーカー、商社、投資銀行、研究者など様々な分野から、延べ100人を超える現役ビジネスパーソンに参加いただくことができた。

自動車100年塾のこれまでの取り組み
自動車100年塾のこれまでの取り組み
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 こうしたワークショップの活動に加え、自動車産業の将来に向けてより貢献すべく、具体的な「事業」に結びつく活動をすべきではないかとの思いに至った。そこで、自動車100年塾は、日経BP社と協力し、異業種を束ねた新事業の立ち上げで数々の実績を重ね、自動車100年塾でも講師を努めていただいた多喜義彦氏を迎えて、コラボ企画「自動車産業改造計画」を立ち上げる。ぜひ今後の自動車100年塾の活動にご期待いただきたい。なお、自動車100年塾では社団法人化後初のワークショップを8月1日に予定している(自動車100年塾のWEBサイト)。こちらにも、ぜひ多くの方の参加をお願いしたい。