用語解説

 アモルファスは非晶質,非結晶の意味。通常の金属や合金は原子が規則正しく並んだ結晶構造になっているのに対し,アモルファス合金は原子の配列が不規則な状態にある。

 アモルファス合金を作る代表的な方法は,高温で液体状態になった合金を急速に冷却する方法で,液体急冷法と呼ばれる。最近,電力中央研究所が水蒸気爆発を利用したアモルファスの製法を開発した。材質を選ばないため,急速に普及する可能性がある。

 アモルファス合金は金属-半金属系と金属-金属系に大別できる。金属-半金属系は金属として鉄やコバルト,ニッケルなどの3d遷移金属,またはパラジウムや金,プラチナなどの貴金属を使い,半金属としてホウ素,リン,ケイ素,炭素,ゲルマニウムなどを用いる。金属-金属系には多くの種類の組み合わせがある。

 アモルファス合金には高硬度・高強度,高透磁率・低保磁力,高飽和磁束密度・低損失,高耐食性といった機械的性質,磁気特性に優れた材料が多い。

供給・開発状況
2005/09/01

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