次世代高速移動体通信規格の一種で,国際規格名はLTE(long term evolution)。第3世代移動体通信(3G)方式のW-CDMAや「第3.5世代(3.5G)」などと呼ばれるHSDPAの後継として位置付けられている。3Gと同一の周波数帯,ネットワークなどを活用することを想定しつつ,無線アクセス方式を一新することで,データ伝送速度の高速化を実現できる。NTTドコモなどが推進する。

 周波数の利用効率を向上させるため,MIMOやSDMAといったアンテナ技術の導入や,下り方向の変調方式としてOFDMを採用する。上り方向には,端末の低消費電力化や一基地局当たりのユーザー収容面積の広域化に対して優位性があると判断し,シングルキャリヤ方式を想定する。このほかに,遅延時間が短いという特徴がある。

NTTドコモなどが推すSuper3Gでは,第4世代移動体通信(4G)向けに開発されてきた通信技術を先取りして導入することを視野に入れる。ただし,利用する周波数や周波数帯域幅については現行の3Gと親和性を持たせるため,標準化団体3GPPでは同一の周波数帯や周波数帯域幅を活用することを想定している。なお4Gについての記述は,NTTドコモの提案や想定を記したもので,標準仕様として具体化しているものではない。
NTTドコモなどが推すSuper3Gでは,第4世代移動体通信(4G)向けに開発されてきた通信技術を先取りして導入することを視野に入れる。ただし,利用する周波数や周波数帯域幅については現行の3Gと親和性を持たせるため,標準化団体3GPPでは同一の周波数帯や周波数帯域幅を活用することを想定している。なお4Gについての記述は,NTTドコモの提案や想定を記したもので,標準仕様として具体化しているものではない。(日経エレクトロニクス2005年10月10日号より抜粋)