personal navigation device

 簡易タイプのポータブル型カーナビ。一般には,画面寸法が4型以下の小型のものを指す。通常のカーナビに比べると価格が低い。

 欧州を中心にPNDの需要が急速に高まっており,世界のカーナビ市場が急成長する原動力となっている。これまでなかなかカーナビが普及してこなかった米国をはじめ,BRICsといった新興国で,低価格を武器に普及すると予測されている。

図 世界で拡大するカーナビ市場
図 世界で拡大するカーナビ市場
日本では,カーナビを発売した当初から地図上に自車位置を表示するマップ型カーナビが人気を博した。そのため,地図の高精細化が追求され,記録媒体はCDからDVD,HDDと高容量化した。一方,欧米ではマップ型カーナビの需要は,純正カーナビを中心にここ最近で増えてきた程度。これまではターン・バイ・ターン方式のカーナビが主流であり,2005年には欧州を中心に簡易タイプのポータブル型カーナビの需要が急速に高まった。こうした流れは中国でも起きる可能性があり,日本メーカーは対応に迫られている。図のPNDを除くカーナビ市場については,国内はクラリオンの資料を,海外は矢野経済研究所の資料を,欧州のPND市場はドイツGfKの資料を基に本誌が作成した。(日経エレクトロニクス2006年6月19日号より抜粋)