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本格的IoT時代に向け、加速する社会のセンサー化とSTの戦略(中)

伊仏STMicroelectronics社 Executive Vice President Analog, MEMS & Sensors Group Benedetto Vigna氏

日経BP半導体リサーチ
2014/07/23 00:00
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2014年3月に開催した日経BP社主催セミナー「世界半導体サミット@東京 ~IoT時代の半導体成長戦略~」から、伊仏STMicroelectronics社 Executive Vice President Analog, MEMS & Sensors Group  Benedetto Vigna氏の講演を日経BP半導体リサーチがまとめた。3回連載の第2回である今回は、IoT時代のアプリケーションや、技術的な課題と技術以外の課題を紹介する。第1回はこちら。(日経BP半導体リサーチ)

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MEMSとセンサーが拡張したアプリケーション


 センサーによって、新たに拡張されたアプリケーションにはどういうものがあるのか。
 IoTの世界を三つに分けて考えてみたい(図1)。

図1 IoTの世界を3領域に分けて考える
[画像のクリックで拡大表示]

 まず、センサーが皮膚に近いところにある場合である。シャツに付けるなど、皮膚から数cm離れたところまで検知するものは「ウエアラブル」になる。よほど大きなシャツを着ない限りは、皮膚から数cmの範囲になるだろう。それよりも広い10mぐらいまでの範囲を「スマートホーム」「スマートオフィス」と呼ぶ。さらに広いkm単位の距離があるものには「スマートシティ」「スマートカー」などが該当する。これには、車車間通信なども含まれる。本稿では主に、より我々に近いところにあるセンサーを中心に話をする。

 それでは、ウエアラブルを見ていこう。
 市場には、いろいろなものが既に投入されている。時計型や腕輪型をはじめ、ガジェットを家に置いて離れた所の環境を測定するものなど、さまざまである。成功している企業もいろいろあるが、米Fitbit社はウエアラブルの企業として一番成功したのではないだろうか。同社は、デバイスを手首やベルトなど体の近くに付けて体の動きを測定するといったものを開発している。

 さまざまなアイデアはあるものの、スマートフォンぐらいの市場規模になるようなものはIoTの中からまだ出てきていない。ただし、スマートフォンは横ばいになってきており、今は移行期とも言える。

 次に何が来るかにも注目が集まり始めている。さまざまな可能性があるが、大成功を収めるためには、まず適切な用途が必要だ。これには、センサーとつながるクラウドサービスも重要になってくる。

 成功するかは分からないが、この分野においては、大企業だけにチャンスがあるのではない。中小企業であっても、素晴らしいアイデアを持っているところがある。迅速に動けることが大企業よりも有利な点かもしれない。我々半導体/センサーの企業としても、大きな企業とも小さな企業とも、緊密な協力をして、適切な用途を探っていきたいと考えている。

 求められる技術としては、さまざまなセンサーと低電力のマイクロコントローラー、無線通信を組み合わせて、スマートなエネルギー管理ソリューションを作っていくことが必要だろう。もちろん、小さいものであること、適切な価格であること、そして消費電力が小さいことも必要になる。電池の交換を気にしなくてはならないようではうまくいかない。

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