米国の大手太陽光パネルメーカーのサンパワーは4月20日、南アフリカで出力86MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Prieska solar power plant」の建設を開始したと発表した。

 南アフリカの北西にある北ケープ州に立地し、2016年にフル稼働を開始する予定としている。稼働後は、電力購入契約に基づいて、南アフリカの電力会社であるESKOM社に売電する。

 サンパワーにとって、南アフリカ政府による、独立系発電事業者からの再生可能エネルギー調達プロジェクト「Renewable Energy Independent Power Producer Procurement Programme(REIPPPP)」に基づく3件目のメガソーラーの建設という。

 残りの2件は、北ケープ州のダグラス近郊にある合計出力33MMで、2014年に稼働を開始した。

 REIPPPPは、現地調達要件を課しており、サンパワーは南アフリカに太陽光パネル工場を建設し、この要件を満たしている(関連ニュース)。

 Prieska solar power plantは、設計・施工、O&M(運用・保守)まで、サンパワーが担う。建設中に約700人分の雇用を創出するとしている。

 サンパワーは今回、自社製の1軸型の追尾式の架台を導入する。これによって、固定型の架台を導入した場合に比べて、太陽光パネル当たりの発電量が最大25%増加するという。

 サンパワーは、南アフリカの太陽光発電事業者であるMulilo Solar Enterprises社、Total社とプロジェクト開発契約を締結した。Total社は、サンパワーが主要株主となっている。

 Mulilo Solar Enterprises社、Total社を中心に、合弁のSPC(特定目的会社)を設立した。出資比率はTotal社が27%で最大株主となり、Mulilo Solar Enterprises社が18%のほか、4社が出資した。