図1◎レーザーレーダーとカメラを一体化した小型車向けのセンサーユニット
図1◎レーザーレーダーとカメラを一体化した小型車向けのセンサーユニット
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図2◎中型車・高級車向けシステムのミリ波レーダー(左)と単眼カメラ(右)
図2◎中型車・高級車向けシステムのミリ波レーダー(左)と単眼カメラ(右)
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 トヨタ自動車は、新たに開発した自動ブレーキを含む2種類の安全運転支援システム「Toyota Safety Sense」のうち、小型車向けのシステムを2015年春から、中型車・高級車向けのシステムを2015年夏から、日米欧で導入する(関連記事)

 小型車向けのシステム「Toyota Safety Sense C」は、Bセグメントまでの車両が対象になる。レーザーレーダーと単眼カメラを一体化したセンサーユニット(図1)をフロントウインドーの室内側に取り付け、(1)衝突回避支援ブレーキ(2)車線逸脱警告「LDA」(3)自動ハイビーム「AHB」という三つの機能を提供する。一体型のセンサーユニットは、ドイツContinental社から調達したとみられる。

 一方、中型車・高級車向けのシステム「Toyota Safety Sense P」は、Cセグメント以上の車両が対象になる。フロントエンブレムの裏に組み込んだ77GHz帯のミリ波レーダーと、フロントウインドーの室内側に取り付けた単眼カメラで構成する(図2)。小型車向けシステムの三つの機能に加えて、(1)歩行者を検知できる衝突回避支援ブレーキ、(2)先行車追従という二つの機能を搭載する。ミリ波レーダーと単眼カメラは、「国内の部品メーカーから調達した」(トヨタ)という。