Revolution familyの3機種
Revolution familyの3機種
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 GEヘルスケア・ジャパンは2014年9月24日、X線CT装置の新製品2機種を発売した(リリース)。病変の可視化と定量化を実現した「Revolution GSI」、および低雑音設計によって被ばくと造影剤の低減を両立した「Revolution EVO」である。

 同社は2014年4月、X線CT装置の最上位モデルとして「Revolution CT」を発表した(関連記事)。Revolution CTは、分解能・スピード・カバレージという三大要素を両立した装置。今回はRevolution CTの技術を顧客ニーズに合わせて展開した2機種を「Revolution family」として市場投入する。

 Revolution GSIは、新世代のCT撮影手法であるGSI(gemstone spectral imaging)に対応する。病変の可視化と定量化を担う「デュアルエナジー機能」により、異なる管電圧データから得られる情報に基づいて物質分別や仮想単色X線画像などが得られる。GSIはこれまで主に研究用途で使われてきたが、今回の装置はこれを臨床のルーチンで使用できるようにし、ワークフローの改善機能も搭載した。

 対して、Revolution EVOは雑音低減にフォーカスして開発した装置である。Revolution CTに採用した2つの技術、「Clarity Detector」と「ASiR-V」を搭載した。ハードウエアとソフトウエアの両面から、回転機構や信号系、電気系の雑音、さらにはワークフローの無駄な動作も雑音ととらえて、X線CT検査におけるあらゆる雑音の除去に取り組んだという。高い分解能に加えて、従来比最大82%の被ばく低減、低管電圧撮影による造影剤低減などを実現した。